ホームレス中学生 [books]
最近流行の芸人さんの書いた本としては3冊目になります。
陰日向に咲く
佐賀のガバイばあちゃん
そして、本作。
どれにも共通してるのが、優しさでしょうか?
ガバイばあちゃんもホームレス中学生も、家族や周りの人たちの優しさ、思いやりがあるからこそのものだと思います。
色々なところで言われている通り、ホームレスの期間は短いのでこのタイトルはちょっと違うかなと私も思いました。
たくさんの方が言われているほど、泣きもせず、あまり笑いもせずといった感じ。
一番感動したのはあとがきかもしれません。
ストレートに感謝の気持ちが表現されていたような気がします。
本職ではないので仕方ないのでしょうけれど、ちょっと読みにくい。
というかなんか、説明が多すぎて、ペースがぶつぶつと切られる感じがするんです。
その分、想像するということがあまりないので、さらっと読めます。
私は2時間程度で終了。
東京タワー [books]
話題の作品がようやく借りられた。
図書館に予約して、約1年待つ羽目になったが、私の後ろにも1500人の人が待機している状態。
ちゃんと期日までには返却しないとね。
さて、感想。
思ったより泣かなかったというのが正直なところ。
なんだろう、さめてるのかな。
昨年放送したドラマはかなり泣きっぱなしだったから、期待しすぎたのかなぁ。
文面からじゃいまいち、お母さんをうまくイメージできなかったんだよね。
あと、においも感じられなかったんだ。
私の想像力のスイッチが入らなかったんでしょう。
なんとなくすっきりとは行かない読後感でした。
のだめ カンタービレ [books]
この週末、「のだめカンタービレ」を読み倒した。
まだ完結していないので、現在発売されている16巻までの16冊を同僚から一気に貸してもらったのだ。
放送中のドラマも、あまりに漫画過ぎてハマってしまい、毎週欠かさずに見ちゃってる。
音大って、ミステリ~。
で、その原作。
内容はおもいっきり少女漫画だけど、どのキャラも濃くて癖があって面白い。
楽器もそれぞれ丁寧に描かれていて、見ていて感心してしまう。
普段、あまりお目にかかることがない木管楽器たちを知るにはとてもいいかもしれないなぁ。
それにしれも、楽器を描くのは大変だろうなぁ。
残念なのは、私がクラシック音楽に疎いせいで、紙面から音楽が流れてこないこと。
こういう人が多いから、のだめのCDが売れてるんじゃなかろうか。
私もちょっと欲しいくらいだ。
昨日放送で、白目剥いた玉木宏と上野樹里、さすがです。
手紙 [books]
映画で話題になっているので、原作を読んでみた。
いつものように、設定が違っているところがかなりあるみたいだね。
原作を読んでみて…。
なんというか、難しいなと。
家族に殺人事件の犯人がいるということが、あまりにも現実とかけ離れていて、想像が難しい。
殺人犯の弟という立場になってしまった直樹。
そのことを隠さないと仕事も住む所も見つからない社会。
隠していたことが明るみにでると、なぜ正直に言わなかったのかと責められる。
そんな彼のところに毎月届く兄からの手紙。
兄の存在を忘れることを許さないかのように、毎月毎月…。
色々な人たちとの出会いと別れ。
別れといっても普通ならば別れる理由がないのに、兄のことが知れたためにそうせざるを得ない。
諦めて、逃げるように別の場所で新しい生活を始めるが、またそこでも同じことが繰り返される。
兄の犯した罪の動機が自分の大学へ進学するための費用を賄うためであることを知っているだけに、兄と絶縁することに踏ん切りがつかない弟。
彼が最後に下した決断は良い、悪いということで判断はできないと思う。
彼が今後、この決断についての苦しみから解放されることは無いだろう。
「家族が差別されて苦しんでいることを知るのも犯人の刑罰の一つだ」という言葉が印象的だった。
この刑罰を受けられる人なら再犯なんてしないんだろうな。
嫌われ松子の一生 [books]
映画があまりにもポップで勢いがありすぎたので、ちゃんと内容を把握したいと思って原作を読んでみた。
映画での松子さんは、なんだか自己中心というか被害妄想が激しいような、そんな印象を受けた。
転落の元をたどれば、自分が悪いんじゃないの?って。
でも、原作ではそうではなかった。
松子さんの正直でまっすぐ過ぎる性格と、彼女の周りに流れるものがずれまくっていただけじゃないかと。
信じて裏切られるというのを繰り返し、最後には人のことを信じることができず、引きこもりになってしまう。
そして、もう1度だけと立ち上がったときに訪れる最後の悲劇。
松子さんの人生を、人と関わることが苦手だった彼女の甥、笙が辿る。
色々な人に出会い、話を聞き、同じ場所に立って感じることによって、彼もまた成長していく。
人とのつながりが希薄な今、松子さんがちょっと羨ましいと思ってしまった。
ただ、映画の印象が強すぎて、ちょっと読み進むのに邪魔だったのが残念。
先に読んでおけば良かったと思ってしまった。
グラスホッパー [books]
彼の作品を立て続けに読んでいる。
スピード感があって、適当に間が抜けてて、最後はすっきりとするので好きだ。
図書館に「陽気なギャング」の続編を予約中なのだが、それを待つ間にと読んでみた。
出てくるのは、元学校教師の「鈴木」、自殺屋の「鯨」、家族皆殺しも厭わない「蝉」。
彼らが「寺原長男」の殺害をめぐって、微妙に絡み合う内容だ。
殺しを職業とする人たちの業界があるのかどうかはわからないが、あったとしても不思議ではないだろう。
いいテンポで進むし、読みやすく、たまに外される感覚でとても楽しく読めた。
だが、最後が・・。
結局どうなったのさ。という疑問が消えない。
すっきり解決という終わり方ではないと思う。
ちょっともやもやが残ってしまった。
秘密 [books]
チルドレン [books]
最近話題?の伊坂幸太郎さんの作品。
「陽気なギャングは地球を回る」は昨年読んでいて、面白いと思ったけど他に手は出さなかった。
で、「陽気な~」が映画化されるってんでもう1度読み直したら、やっぱり面白い。
なんというか、ノリが好き。
失敗してるのに失敗じゃないと言い張って、結局失敗にさせない。みたいな。
軽いから好き嫌いは分かれると思うけど。
ということで、他の作品も読むことにした。
「チルドレン」はWOWOWでドラマ化されたもの。
ドラマを先に見てから原作を読んだ形になったが、それぞれ別物だった。
ドラマはドラマで面白い。
横浜が舞台になってるから余計かな。実際は仙台だけどね。
知ってるカフェも商店街も出てきたし。
大森南朋さんと國村 隼さんが良かったな。
原作のイメージに合ってる。
原作は5つの短編が1本になっている。
伊坂さんらしく時間軸がばらばらなので、読み進むには記憶力が必要かも?
それでも最後はなんかさっぱりする感じがして、面白い。
ドラマでも永瀬をもう少し絡ませてくれると良かったのにな。
永瀬と陣内のやり取り、最高だから。